表記ゆれ万歳
私はゾウについて考えていた。ゾウというのは、象のことではない。ゾウというのは、像のことでもない。
そう、ゾウというのはthouのこと、つまり英語の二人称単数のことである。英語と言えば、あなただけのことなのに、youと言うことにあまり疑問を感じていないのではないか、そのあとbe動詞の現在形が続く場合、あなただけのことなのにareとなる。何故areなのか。あなた一人だけのことなのに、areとは何事か。
それがthouであればisとなる。しかしこのthouが「あなた」と訳されることはあまりなく、「汝」となる。それはもはやthouという、文法的には正しいが、古めかしい遺物の言葉となっているからではないだろうか。文法としては正しいのに、アメリカで”Is thou hungry?”と一人だけの時に頑なに言ってみるとどうなるのだろう。「汝はおなかがすいているか」と言われたら、多くの日本人がその意味を理解できるように、アメリカの人達もその言葉を理解できるのだろうか。
また、日本人だと、それに答えて「我はお腹がすいている」とか、「みどもはお腹がすいている」とか、答えるのだろうか。考えると日本人の一人称は多いように思うが、皆それを絶妙に使い分けているようである。
俺が思うには、関西人が「自分はどう思うか」と言う時、何故疑問形なのか、自分がどう思うか自分でわからないのかと最初は思ったけれども、自分のことを自分と言うのではなく、あなた(ニュアンス的にはお前とか貴様であるが)のことを自分と言うので、軍隊だか自衛隊だか体育会系だか、自分のことを「自分は行きたいであります」と言う言い方をするので、慣れるまでとてもややこしいと思う。
更に僕としては、俺とか僕は男性が使用すると思っていたけれども、僕はテニスが好きです、と言うような言い方が女子(女性ではなく)の間で流行ったり、何とも多用すぎて、もはや文脈で判断するしかないのかな、と考えている次第である。
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